厨膳こまつやを彩る花々


『ニラの花』

野菜の花の可愛らしさに
思わずウットリとしてしまう事がよくあるけれど
独特な臭いを放つこの野菜の花が
こんなにもかわいいと知った時は驚いた。
「花ニラ」として売られているあの花が花だと思っていたら
あれは蕾で、その蕾が開いてたくさんの小さい花を咲かせる。
そこにたくさんの種を付ける。

ニラの匂いの素である硫化アリルという成分には
疲労を回復させるビタミンB1を体内に留めておく働きがあり
胃腸虚弱、体力のない人、貧血気味の人には特におすすめらしい。

あの薄い細い茎にこれ程の花を咲かせ、種を付ける。
精がつくはずだよなぁ。

今年の夏は夏らしくなかったけれど
それでもやっぱり夏の疲れが出る季節。

花を愛でつつ何かニラのメニューでも考えよう。




『山ゆり』

裏山の斜面の雑草に埋もれていた山ゆり。
毎年おじさんたちが
ギュイ〜ンと轟音をたてて草を刈っていく。
それまでの儚い運命だった。

いつからか
草刈りのおじさんたちは
ゆりだけをきれいに残してくれるようになった。

大輪の花を見事に凛と咲かせ
そこだけは涼しく
まさしく歩く姿は・・・と佇んでいる。

ゆりは毎年ひとつずつ花を増やす。

今年も仙台七夕の季節。
そして、こまつやも5度目の七夕生ビール祭り。

はたして5個の花をつけることが出来ているか・・・
それはさておき。
母のビールを注ぐ腕前は五つ花(?!)
アサヒスーパードライ「うまい!樽生」が
ますます『うまい!!樽生!!』になっています。
是非この機会に五つ花の腕前をお試しあれ!!





2008年8月5日掲載



『ざくろの花』

ふと、上を見上げたら
オレンジ色の小さなつぼみがポツポツと。

?なんだろう。。
専属庭師に聞いてみたら
ざくろの花が20年越しに咲いてくれたとか。

ざくろの花ってこんなんだったんだ。
ハイビスカスのような花が散ると
タコさんウインナーのような形。
ここがふくらんで実になる。

ざくろには、お釈迦様が子供を食う鬼神「可梨帝母」に
ざくろの実を与え、人肉を食べないように約束させ
その後、可梨帝母は 鬼子母神として子育ての神になった
・・・という言い伝えがあるらしい。
だから、ざくろの花言葉は『子孫繁栄』

ほどなく
弟のお嫁さんが元気な男の子を産んでくれた。
我が家にとっては初孫誕生。

20年越しのざくろの花が
いっそう特別に華やいでみえる。






2008年7月14日掲載


『れんぎょう』

先月末、裏庭の片隅に見慣れない新芽を見つけた。
もみじの種のような、斑点が入っている。
何の新芽だろう・・と
一応パチリ。

今朝、母に「レンギョウがきれいに咲いたよ」と言われ
その指すほうへ行ってみると
黄色い花が鈴なりに。
あの新芽が、2週間でこんなにきれいな花を付けていました。

調べてみると『レンギョウ』は『連翹』と書くらしい。
難しい。きっと中国原産のものですね。

花言葉は集中力。
昔から私にはどうも足りない・・。
レンギョウを活けて、集中力をたかめようか、なんて
今更思えないけれど
西方にレンギョウをたっぷり飾って
せめてちょっとの金運UP!!





2008年4月15日掲載


『沈丁花』
 
お花屋さんに
フリージアや水仙を見つける頃。
立春や啓蟄と暦の上のはかりで
春はまだまだ先の話。
 
梅の花が咲き始めたとか
今年の桜前線は・・・と耳にすると
今年も春が来たなぁと思う。
 
そういう時
庭先から沈丁花の香り。
 
まだ冷たい朝の空気に
新しい制服のリボンをチェックした
何もかも初めてで
何もかも楽しかったあの頃を思い出す。
 
よし!・・と気合を入れて
よし!!・・・ちょっと(だいぶ??)あの頃とは違うけど
よし!!!今年も春が来た!!



2008年4月4日掲載



『秋あじさい』
 
梅雨の時期から初夏にかけて
瑞々しく咲き続けたあじさいが
秋にも咲いている・・・って知っていましたか?
 
正確に言うと
咲いたままドライフラワーのように立ち枯れていくのだけど
生け花の世界では『秋あじさい』として
珍重されているのだそう。
 
木々の緑を映し夏の暑さに忘れられたあじさいが
秋風が吹く頃、紅に染まり始め
まるでアンティークの花束のよう。
その紅色は
露や霜が降り、秋の深まりと共に色合いを増していきます。
 
今年の寒露は9日。霜降は24日。
山々の紅葉も色付き始める事でしょう。



2007年10月9日掲載


『へくそかずら』

初めて名前を聞いたとき
「へ??」と思った。

こんなにかわいい花で?
「へ・・・??」と。

夏の終わりに可憐な花を咲かせ
秋の始まりにはピカピカのエメラルドの珠。
野山が錦に変わる頃、枯木に琥珀の首飾り・・・・。

こまつや専属庭師曰く
「今年はたくさんの蔦がきれいに花を咲かせたんだ」
・・・・・・

ふ〜ん・・っておとうさん!
何もしなかっただけなんじゃ・・・・。




2007年9月15日掲載



『秋の花』

薄(すすき)竜胆(りんどう)秋桜(こすもす)
萩(はぎ)秋海棠(しゅうかいどう)
吾亦紅(われもこう)・・・・

青空にぐんぐんと伸びて
燦々と降り注ぐ太陽にも負けない
華やかさが自慢の夏の花。

日中の暑さはまだまだあの夏を思い出す。
けれど暦の上では白露を過ぎ
どこかしら初秋の風を感じる頃になると
自然と自然は秋の花たちが主役になる。


 
秋の花はみんな大好きだけど、中でも吾亦紅が思い出深い。
中学生の頃だったか、われもこうは「吾も亦(また)紅(あか)い」ではなく
「吾も亦(また)恋(こう)」なんだと、そんな一節に出会って。

その当時はわれもこうがどんな花かもわからずに
その本も何の本かも覚えていないほどなのに
大人になってもずっと忘れられない一文になりました。

実際のわれもこうはというと
細い枝の先に小さな紅いボンボンが
遠慮がちに咲いています。
一応(?)ばら科なのにバラの華やかさは少しもなく。

やっぱり『吾亦紅』は『吾亦恋』なんだと、納得する、秋の夜でした。

2007年9月11日掲載


『あじさい』

紫陽花はとても馴染み深い花。



日本各地には『紫陽花寺』があって
そういわれなくても紫陽花の名所はたくさん。
ガクアジサイ、ヤマアジサイ、セイヨウアジサイetc・・種類もたくさん。



土壌によって色も変るから
種類が同じでも見飽きることなく楽しめます。



そしてなんとなくウツ気味になる梅雨の時期。
見事に咲き誇る花々を眺めれば
まぁ雨も悪くないか・・と気分転換も出来ますよね。



紫陽花は雨が似合います。
もちろん台風のような豪雨ではなく
しとしとと静かに。

もうすぐ始まる夏を心待ちに
ぼんやりと窓の外を眺め
もの思いにふけり。。。。。

・・・・・・・・・

そういえば
長崎土産に『おたくさ』っていう
紫陽花の別名がついたお菓子があったなぁ。

紫陽花の花を模った少し固めのパイ。
美味しいんだよなぁ。
久しく食べてないなぁ。

・・・・・・・・

。。。。雨が上がったら源氏パイでも買いに行こう。
2007年7月17日掲載


『どくだみそう』

6月の中ごろ辺りから
日陰や湿ったところに生える多年草。

ドクダミの薬効は別名『十薬(ジュウヤク)』とも言われるくらい。
ドクダミも『毒を溜める』から来た名前とのこと。

子供の頃・・・

おばあちゃんの家に行くと軒下につるしてあり
お勝手からは如何にも体に効きそうな香りが漂っていた。
魔女が秘密の薬を煎じている姿を想像したっけ。



白い花のようなところは飾りで
黄色い雌しべのようなところに小さな花が密集してある。
分類学上、世界的にも珍しい日本独自の花だそう。



でも、難しい事は抜きにして
こうやって束ねてみると
ハート型の葉っぱや真っ白な十字の花がかわいらしい。

ウエディンクシーズン

さながら花嫁さんが持つブーケにしても・・
なんて思ってしまう。

だって八重のドクダミ草に至っては
こんなにも清楚で気品高く『純潔』『純粋』を絵に描いたよう。

少しくらい主役にしてあげても・・ね。

2007年6月29日掲載


『ばら』

紫陽花が主役になる梅雨入りする少し前
ばらが咲き誇ります。

古代から繁栄と愛の象徴とされ
花束といえばバラは付き物。
バブルの時代を経験された男性の中には
愛する人の年の数だけ花束にして贈った事もあるはず。



花言葉もたくさんあって
『愛情』に始まり『輝かしい』『愛嬌』『美』『無邪気』
そして『あなたの全てはかわいらしい』

男性の願望?

・・・いやいや。

女性もバラの香りに包まれるとゴージャスな気分になって
ほんの少し姫な気分を夢見るでしょう・・・。

そうそう、男性も女性も
ほんのひとときの儚い
それでもいつかは・・と、いずれ・・・と
夢を見るのでしょう。

いつでも夢を〜♪

2007年6月19日掲載


『みやこわすれ』

初夏にかけて道端に咲く
マーガレットやノースポールと同じ「きく科」ですが
みやこわすれは日本原産。

時は鎌倉のこと。
戦いに敗れ京を追われた貴族が旅立つときに
ふと咲いていた野菊。
その可憐な紫色に京の雅を思い
「都を忘れることにしよう・・・」
と言ったという言い伝えがあるお花。



日本人にとって紫色は特別な色。
昔は高貴な人のみ身に着ける事が許されたとか。
江戸紫、京紫、藤紫、若紫・・・・・・。

色あわせをしながら
優雅にたおやかに衣を選んでいた平安時代の終わり
これから始まろうとしている戦乱の世を憂い
それでも貴族たちは都に思いを馳せていたのでしょう。

「そうだ、京都に行こう」
以前そんなキャッチコピーのCMがありましたが
なぜか、無性に『行きたい・・』と思ってしまう町。
私たちの気が付かないDNAレベルで
京の都への思慕の念がくすぐられてしまうのでしょうね。

2007年5月30日掲載



『矢車菊』

日本では意外と馴染みのあるお花だけど
古代エジプトではツタンカーメン王のお墓から発見されたという
由緒正しいお花なんだそう。



花言葉は『教育・信頼』
今週はそんな言葉を胸に刻んで過ごそうかな。

・・でも、何はともあれ
この濃い藍色が鮮やで
爽やかな五月晴れの下にはぴったりです。
 
2007年5月22日掲載


ななかまど。
ナナカマドって、『七竈』って知っていましたか?
秋になると梢に赤や橙色の実が付きます。
どちらかと言うと、ふわふわした白い花より
実の方が有名です。
この実がとても堅く
七回かまどに入れても燃えないで残る事から
この名前がついたんですって。
燃えにくいことから『火災除け落雷除け』とされ
神社などに植えられたそう。

 
由来を知ると、なるほど・・・と思い
その名前をつけた先人たちに思いを馳せ
ゆったりと培っていた時代を感じます。
 
『ななかまど』だった木が
『七竈』として心に残り
愛着が湧きました。

2007年5月16日掲載


八重山吹。
今から初夏にかけてちょっと郊外にドライブすると
道路沿いの山が山吹色にゆれているのを良く見かけますよねぇ。
八重の山吹は、バラが咲いたようにゴージャスだなぁとおもったら
バラ科なんですって。どうりで棘があります。



2007年5月8日掲載


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