厨膳こまつやのささやき

戻る


9月17日(水)

『重曹生活のススメ』

メタミドホス、アセタミプリド、アフラトキシン。
名前を聞くだけでもゾッとするが
今、紙面やニュースを賑わしている薬品ではない。

これは、食品添加物としても安全な『ジュウソウ』
かしこい奥さまの間ではずいぶん前から使われているらしいが
シンクがピカピカになるとか
トイレの黄ばみがきれいに取れるとか言われても
「そうらしねぇ・・・」と半信半疑。
使ったことはなかった。

日曜日、庭でBBQをした網。
油や焦げ付きで汚くなった網を後回しにしていると
「これ、買ってみたんだけど・・」と母。
重曹をサラサラとかけスポンジで一拭き。
なんと、たわしでゴシゴシする事もなくきれいになったのです。

なんとまぁ、目からウロコとはこのことか。
さっそく重曹を購入。
今は食品に使うものとは別に洗剤売り場に置いてあり
意外と普及しているんだなぁと、今さらながら納得。

なんとまぁ、お掃除ってこんなに楽しいものかと
みるみるキレイになる水回りに大満足の休日でした。

人にいろいろ言われても
実際に体感してみないと納得しない私。
こういうのを強情っぱりの上をいく「ゴウズッパリ」
というらしいのだけど
三十余年、このサガで損した事もしばしば。
重曹のことだけでなく
トッテクワレルわけでもなし
これからは納得しようがしまいが
とりあえずは受け入れて試すことが大事ってことですね。






8月14日(木)

『夏野菜収穫』

完熟トマトの青い酸味。
採りたてきゅうりのカブトムシのにおい。
にんじんやピーマンの青臭さ。
インゲンを噛んだときの、キュッときしむ音。

幼い頃嫌いだった。
実は好き嫌いがいっぱいあった子供の頃。

好き嫌いなんて許されなかった我が家では
食事に出されたものは
丸呑みしてでも涙が出そうでも
なんとかかんとか食べなければならなかった。
おかげで鮮明に
あの頃の野菜の味を記憶している。

野菜が大好きになった今。
専業農夫が作った野菜たちは
あの頃の味がする。







 8月12日(火)

『ほや』

一番最初にこの美味しさを発見した人は
どんな気持ちだったんだろう。

全身剣山のようなウニや巨大な幼虫のようなナマコ。

ホヤもそんなゲテモノの1つ。
この赤い物体だって「海のパイナップル」になんか見えない。
貝にも海藻にも、ましてや生物なんてとても思えない。

でも、くるんと身を剥ぐと
プリッとした身の食感。何ともいえない香り。
じんわりと広がる甘み。
珍味を怖がらずに食べることが出来る人間でよかったと
心から思う。
ビールには合わないとか冷酒には最高とか
いろんなことをいう人がいるけれど
新鮮なほやは何にだって合うんじゃないかな。

実は、ほやは栄養食品。
活性酸素を防ぐ抗酸化ミネラルを含んでいたり
疲労回復に有効な鉄やタウリンが豊富らしい。
暑さや冷たいものの呑みすぎにぐったりした身体には
モッテコイなのです。

暑い夏が来るとほやを食べたくなる。
そしてほやを食べると夏だなぁと思う。

こんな物体の美味しさを発見した
遠い昔の先人に感謝。




これはホヤの花です。


 7月23日(水)

『ズッキーニ』



イタリア料理がまだオシャレなアイテムだったひと昔前
『ズッキーニ』なんて加熱用のきゅうりと思っていた人も多かったはず。
そのくらい庶民には馴染みのない野菜だった。

今では、今でもイタリアンをイタチャンなどという
おおえファームの専属農夫でさえ
こ〜んなに立派なズッキーニを栽培している。

採れたてのズッキーニはそれはそれは美味しい。
切り口から水がどんどん噴出す。
カボチャの仲間だけど、成分はきゅうりに近く
カリウムやビタミンCも豊富らしい。

スライスして軽く氷水に放すとパリッとした食感。
さっと塩もみして好みのオイルとレモンを少々。
どちらもズッキーニのほろ苦さが
何ともいえない清涼感をもたらしてくれる。

この機会に是非、生で食べて頂きたい食材です。





 4月22日(火)

『あけびの花』

 
秋に紫色の実をつけるあけび。
冬場、実が終って葉っぱが落ち
庭木や垣根に絡まった蔓は
暖かくなると、いっせいに芽吹きます。
小さな小さな新芽がどんどんふくらみ
紫色のかわいい花が咲きはじめ
そして少し遅れて小さな三つ葉が開きます。
 
この枯れたようにみえる細い蔓の
どこにこんな生命力があるのかと
毎日その若芽の成長に見とれるます。
 
山形では、この若芽を摘んで
さっと茹でておひたしに。
『木の芽』といって、春には欠かさず食べるのだそう。
 
冬の間すっかり鈍ってしまった細胞は
ほろ苦い、その若芽の生命力に
ピリリと一喝してもらうのでしょうね。



4月17日(木)

『竹の子』

 
桜前線に追ってか追われてか
日本の竹の子前線も北上を続け
今年も『京たけのこ』の季節。
 
季節の京味小包み『春便り』は
京都市郊外洛西から届きます。
 
京都の竹の子は色白で上品な味わい。
ホクッと身が割れ甘みが口いっぱいに広がる。
 
料理の仕事について数年経った頃
ちょうど八重桜が見ごろの季節、京都に行った。
 
朝市には「朝掘りたけのこ」がずら〜っと並び
店先では大きな釜で茹で上がられたホカホカの竹の子。
山椒の新芽や花芽が並び
魚屋さんでは明石の鯛が真子とともに・・・。
今まで料理本でしか見たことがない憧れの取り合わせが
まさしく肩を揃えてならんでいました。
 
東北にいるとどうしても季節を先取りしてメニューが決まってしまい
せっかく地元での旬を迎えても
もう食べ飽きていたりする事が多い。
 
でも、その土地で今朝採れたという野菜たちと
朝、水揚げされた魚と、それを合わせること。
それが旬を食べるってことなんだ。
市場を飽きることなく行ったりきたりして
直球で感じ入った事。・・・そういうことか。だから、美味しいんだ。
 
旬を先取りしてはしりで食べるのもいいけど
やっぱり、その季節、真っ只中を、その季節ごと味わいたい。
 
実はそれが、一番の贅沢だと、思いませんか?



4月11日(金)


『新玉ねぎ』



春は忙しい。新じゃがに新にんじん、新ごぼう。
菜花や絹さや、そら豆・・・。山菜もポツポツと出始める。

あれもこれも今が1番の旬を迎えて一番美味しい季節。
八百屋さんに並んで『早く食べて♪』と言ってるみたい。

そうなると、断れないのがこまつやさん。
ついつい、あれもこれも手にしてしまい
オススメメニューは春爛漫。 
お客さんも何を食べたら良いか悩んじゃいますね。

春物は、本当に『今が旬!!』なので全部食べてもらいたいけど
中でも、是非に!!と思うのは、断然『たまねぎ』

新玉ねぎが出始めると先ずはスライス。水に晒したりもしない。
塩でささっともんで・・・。う〜ん、甘い。
これにオレンジとパセリと胡椒を少々。
某ホテルの料理長が教えてくれた。
サラダにりんごや、酢豚にパイナップルがダメな私だけど
これは目からウロコの美味しさ。
気分は一気にプロヴァンスです。

こまつやは何かにつけて
この『新玉ねぎ』を多用しますが
中でも是非試してもらいたいのは『新玉ねぎのムニエル』

厚めに切った玉ねぎに、軽くS&Pして小麦粉を薄くまぶし
油を引いたフライパンでカリッと。シンプルで、簡単で、美味しい。

(・・一応、ムニエルのサイドディッシュなんですけどね。)

大人になっても、玉ねぎがどうしても食べられない人。
春先こまつやに来るときは要注意です。
「・・・たまねぎ、苦手なんですけど」をお忘れなく・・・・。





11月12日(月)


『山形新蕎麦』

新蕎麦入荷しました!
そば好きにはたまらない季節ですよね。

「もみじ狩りがてら、お蕎麦食べに行こうかぁ」が
今の時期の定番デートコース。
山形は他県ナンバーでいっぱいなんだろうな。

それにしても、近年そば打ち人口増えていますよね。
なんでなのでしょう。
特に団塊のお父さんたち。

何を思いながら、黙々とこねるのでしょう。
何を思いながら、黙々と切り込むのでしょう。

とりあえず、食べるものなら作ってみる私。
でもお蕎麦は未だにトライしたことありません。
だから、その魅力も未だわからず・・・。

こまつやでは「美味しい!」製麺所からお取り寄せ。
生蕎麦ならではの香りとのどごしをお楽しみください♪


溝蕎麦


晩秋


新そば




10月29日(月)

『丸森チーズ工房』

丸森チーズに出会ったのは4年ほど前。
仙台の、いや東北のワイン通に知らない人はいない
某有名店での事。
カウンターの上に釣り下がっているテルテル坊主。



なにこれ、食べ物?え?チーズ?
カ*#%●@▲ロ?(←カチョカヴァロが理解できず)
興味津々で注文。
そのときの衝撃と言ったら、今でも忘れない。
厚めにカットされてこんがりとステーキにされたチーズ。
空気が一気に温かくなるような香ばしい匂い。
チーズってこんなにミルクの味がするの?
チーズってこんなにモチモチしてるの?
丸森で作ってるって?なんで丸森??
質問攻めにした私。
そうしたら『インターネットで調べて行ってみなさい』と一言。
そう一言で片付けられたのが悔しくて
次の休みの日にさっそく丸森へ。

そこでは優しい笑顔のチーズ職人が
笑顔そっくりの優しいチーズを作っていました。

カチョカヴァロチーズはもちろんの事
ゴーダチーズも美味。ゴーダチーズの認識が変ります。
そして食後のデザートに丸森ブランというフレッシュチーズで
アイスクリームを作りました。
濃厚で且つ後味さっぱり、何ともいえないミルク風味。

振り返ってみると
あの一言がなかったら・・・と思う。
大先輩に感謝しつつ、毎年、この季節を心待ちにしています。



10月24日(水)

『原木舞茸』
 
香り松茸、味しめじ・・・と言われるけれど
私は断然舞茸派。
香り良し、味良し、見た目良し、歯ざわり良し・・・
煮て良し、焼いても良し、蒸しても良し・・・。
何より、揚げて良し!
舞茸の天婦羅、美味しいですよね〜。
 
ひらひら部分の濃厚な香り。
茎から滴るジューシーなきのこエキス。
天婦羅の衣をまとって旨みを閉じ込めて・・さくっと。。
 
かさを開くさまが舞っているようだからとか
舞茸を見るとあまりの美味しさに舞っちゃうとか
そういわれて『舞茸』なんだそうだけど
絶対後者。
『舞っちゃうぐらい美味しい』は
きのこの季節になると毎年納得します。
 
天然の舞茸は丸いお盆一抱えくらいで○万円。
とてもとても、お目にかかれない代物だけど
この原木舞茸だって負けてません。
 
三拍子どころか、四拍子も五拍子も揃っています。




10月17日(水)

『かます』
 
かますと言えば夏の魚・・とばかり思っていたら
「本当に旨いのは秋だよぉ、ね〜ちゃん!」
と魚屋さんに教わって渋々購入。
 
確かに丸々太っているけど
中身はおっきな餌がたっぷり詰まってるんじゃない?
身だって水っぽくて味も淡白なんじゃない?
 
・・なんて疑心暗鬼に包丁を入れたら、とんでもない!
身はしっとりとしまっていて
腹には内臓脂肪がたっぷり。
包丁がバターを切った時のように脂がまとわり付きます。
 
さすが魚屋さん。
餅は餅屋ってことね。
 
調べてみたら
かますには『青カマス』と『赤カマス』があるらしく
青の旬は夏。赤の旬は秋なんだそう。
身質も味も、そして値段も全然違うんですって。
 
早速一夜干し。
こんなに脂がのっているなら・・・とムニエルにも。
皮と身の間の油が適度に溶けて
皮がぱりっと香ばしくなったら、焼きたてのところをどうぞ。
カボスを搾って、ちょろっとお醤油をたらしたら・・・。
 
「ご飯おかわり!!」(新米も入荷してま〜す)
 
こうしてみると
日本食って淡白なんだけど味があるもの、多いですよね。
お魚料理もそうだし、お豆腐もそう。
お漬物も。野菜のお浸しや煮物も。
味が薄いようにみえて、じっくり味わえば多彩な味が存在する。
そしてなにより、白いご飯にぴったり。
 
こうして、古来から培われてきた日本人の味覚は
繊細に研ぎ澄まされてきたのでしょうね。
 
今度はかますの味醂干しに挑戦してみよう。

 



10月16日(火)

『秋の七草』
 
春の七草を覚えたのは七つの頃。
『す〜ずな、すずしろ、ほとけのざ〜♪・・・』
どんなものかも分からずに
数え歌のように覚えた。
お正月が明け冬休みが終る頃
必ず食べる七草粥は大人になっても忘れない。
 
秋に七草があると知ったのは大人になってから。
それでも、食べられるわけではないし(←重要)
お茶やらお花やらの習い事をしているわけではなかったから
今までは気にも留めていなかった。
 
最近、道端に慎ましく咲いている花や
そのほんの一時だけ誇らしく咲き続けている野草に
惹かれるようになって
秋の七草も調べてみた。
 
『萩』『桔梗』『尾花』『女郎花』『撫子』『葛花』『藤袴』
萩や桔梗、尾花に葛花や撫子は馴染み深い秋の花。
女郎花は「オミナエシ」と聞けば納得。
藤袴はきれいな名前だなぁと思いながら実態が描けず
写真で見てもイメージが湧かず・・・。
そうしたら、ふらっと入ったお花屋さんの片隅。
ピンク色の小さなつぼみがたくさんついた先っちょに
白い線香花火のような花を咲かせていました。
でも今ではこの藤袴、絶滅危惧種のひとつとのこと。
 
秋の花を指折り数えてみたら七種類もあったよ・・と
万葉集で山上憶良が詠ったころは
河原の土手にたくさんの藤袴が咲いていてのでしょうね。




10月11日(木)

『風干し』
 
半袖の出番がどんどん少なくなって
雲の形がどんどん変る季節。
 
金木犀の香りに
深呼吸をしたくなる季節。
 
一夜干しが美味しい季節です。
 
明らかに夏とは違う匂いの風が
食材の水分を上手に抜き
旨みを凝縮させ
美味しい干物を作ってくれます。
 
鯵や秋刀魚。
鰯やえぼだい、柳ガレイ。
 
魚屋さんで1枚2枚と
ちょっとづつ風干しを作るのが日課になります。
 
魚もちょうど良い塩梅に脂がのっていて・・・
ぎゅっとすだちを搾ったら・・・
やっぱり、日本酒。ひやおろしにぴったり。
 
あ、もちろん、朝食にもぴったり。
新米に一夜干し。
野菜たっぷりのお味噌汁があれば
元気に一日を過ごせますね。




10月5日(金)

『ほととぎす』
 
夏の終わりから秋の終わりまで
庭先に咲いているほととぎす。
日陰の花らしく
花言葉は「秘めたる意思」・・・らしい。
赤紫色の花弁から噴水のように立ち上がる雌花や雄花は
秘めたる・・・なんておもえないゴージャスさだけど。
 
ほととぎす・・・といえば
戦国武将の言葉を思い出す人も多いはず。
 
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」
と言ったのは織田信長。(こわいこわい)
「鳴かぬなら 鳴かせて見せよう ホトトギス」
は豊臣秀吉。(自信満々??)
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」 
は徳川家康。(さすが泰平の世を築いた方!)
 
私なら、そうだな・・・・
「鳴かぬなら 笑ってみたら ホトトギス」
 
たぶん笑顔は全てを良い方向に導いてくれます。




10月4日(木)



『あけび』
 
昔、子供たちの遊び場だった裏山では
たくさんの草木に見守られ
秘密基地を作って隣町の悪がきをとっちめる作戦を練ったり
枯木を集めてはパチンコを作ったり・・・。
メンコやおまけのカードの自慢をしあったり。
そんな子供たちのおやつだったという『あけび』
 
こまつやでは秋になると『あけび』がメニューに登場します。
 
外側を使って『あけびの肉詰め』
きのこがたっぷり入った肉あんを甘めの味噌で味付けして
あけびの中に詰めて焼きました。
微かな苦味の野趣あふれるひと品です。
 
「あけびかぁ〜、懐かしいなぁ〜。子供の頃はさぁ・・・」
と話し始めるお父さんたちには
特別に中身をプレゼント。
ほんのり甘い実を食べて、ほんのり甘い昔を思い出してくださいね。。



10月1日(月)

『秋の実り ぞくぞく』

暑い暑いといっていた夏が過ぎ
朝晩の風の冷たさにはっとして
あっという間に秋本番。

道端にはすすきやコスモスがさわさわとそよぎ
河原では芋煮会の煙が立ち昇り
ふと空を見上げるといわし雲。

八百屋さんには栗、無花果、里芋、ぶどう。
魚屋さんには秋鮭、戻り鰹、ハゼ、秋刀魚。

専属庭師が慈しみ眺めた庭にも秋の気配。
あけびにむかご。栗もたわわ。
これからは山のきのこも出始めるし
滋味深い秋の山菜料理も楽しめる季節。

エコだのリサイクルだの
異常気象や地球温暖化の話題であふれている毎日だけど
目を閉じて耳を澄ませば
いつの間にか蝉の声は鈴虫の音色。

難しいことはよくわからないし
大切で大変な問題なのかもしれないけれど
自然は人間が介入できない大きな力で動いている。

一人ひとりが心から
季節の移ろいを愛で慈しむ気持ちを持てば
自然界の神様たちは
助けてくれるんじゃないかなぁ・・・と
のん気に思う秋の夜長でした。


くり


むかご


きのこ(食べられません)


すいっちょん


あけびと専属庭師




9月12日(水)




『実りの秋間近!!』

先週の東日本縦断台風はすごかった。
吹き荒れる雨風。
濁流と化する広瀬川。

気がつくとあんぐりと口をあけ
ただただ、その、自然の脅威を眺めていました。

聞けば、日本列島を縦断しつつ
台風が突き進むなんて、しばらくぶりとのこと。
こうなると、これから実りの季節を迎える農作物は?

。。。やはり、地方によっては被害も。
胸が痛みます。
ご近所のお米たちは?
・・気になってのぞいてみたら・・・・。

それはそれは立派な稲穂が頭を垂れ
今か今かと待ち構えておりました。
新米までもうすぐです。

今年は夏が暑かったから、たぶん・・・・。
もうすこしの間、台風が立ち寄らない事を祈りつつ。

新米が出るまでのつかの間。

『炊き込みご飯の美味しい季節』
ご存知でしたか?

この季節になると米の質が低下する。。といわれますが
それは言い様で
ちょうど水分が少なくなっているお米。

調味料や、食材から出る水分旨みをうまく吸収し
味わい深い味ご飯を楽しむ事が出来る季節。

芋ご飯、栗ご飯、むかごご飯、キノコご飯、鶏五目飯。
秋刀魚を炊き込んだり、郷土食はらこ飯なんかもいいですね〜。

私はもっぱらかやくご飯。
かやくご飯のかやくが、『火薬』ではなく『加薬』と知ってから
ますますかやくご飯が好きになりました。

ようするに、身体に効きそうな物を炊き込めば良いって事!
良質タンパク質として、鶏肉と油揚げ。
ストレスや疲れた胃腸のために人参と蓮根。
食物繊維たっぷりのごぼうやきのこ、こんにゃく・・・。
あれ?お米より多くなってない?

そうです、それもしっかり『加薬』のひとつ。
野菜たっぷりで嵩を増やして、ダイエット効果です!
(---食べ過ぎに注意---)



9月7日(金)

2007年夏。
どんな夏を過ごされましたか?
毎年日本の避暑地のはずの仙台も
今年の夏は暑かった。
熱かった・・・といってもいい位。

それでも植物たちは元気に
さんさんと(じりじりと)光り輝く(照りつける)太陽に向かって
青空に包まれ、色鮮やかな花々を咲かせていました。

こんな猛暑酷暑でも変らず
きちんと実をみのらせ種を作り寒さを過ごして
次の季節を迎える。

カキ氷も食べないしクーラーもない。
野の花にいたっては
雨が降らなきゃ水も飲めない。

自然界ってすごいな〜とぼんやり窓の外を眺め
せめてたまに吹く風を感じて
せめてのイメージトレーニング。

そんな夏も喉元すぎればなんとやら。
鈴虫の音色、赤とんぼ、秋風に誘われて食欲の秋到来。
秋刀魚や梨、栗や秋鯖。
秋茄子、里芋、れんこんやごぼう。薩摩芋に秋茗荷。
葡萄に無花果、秋鮭に河鯊。
ひやおろしや秋あがり。

夏に疲れた胃腸を整えて、いざ!!


夏花


のうぜんかずら


百日紅


ひまわり


すすき




7月27日(金)

『夏野菜収穫』

こまつや専属農夫さんは
今年は何だか調子が良い。

朝採りの隠元や胡瓜、茄子、万願寺。
じゃが芋も良くわからないけど3種類くらい。
店頭に並んでいる野菜の値段を見ると
気候が良いのかな。。とも思うけど。




いやいや
畑を本格始動して3年目。
きっと土も良くなって
色んな頃合いも良くなって
愛情のかけ方もわかってきて
今年の収穫につながったのでしょう。


何事も一朝一夕にはいかないのです。
食べるのは簡単だけど。
やっぱり採りたてが一番。

胡瓜はきゅうり嫌いの子供が出来るんじゃないかという位
土の香りがするし
じゃが芋は新じゃがなのにホクホクと皮までおいしい。
隠元は成長しすぎて太くなっているのに
キュッとしまってやわらかい。

玉ねぎもきっちり辛い新玉ねぎ。

こんもりと盛られた野菜を見てると
あれもこれもと想像がふくらみます。






7月26日(木)

『実山椒』
 
庭木の剪定をしたからと
山椒の木をどっさり頂いた。

我が家の木はまだ小さく
花も咲かないし実もならない。
だから山椒の木というのが
あんなに大きくなるなんてびっくりした。
考えてみれば、ちゃんとした当たり棒は
山椒の木を使っているんだっけ。




 
早速たわわに実った青山椒を
味醂とお醤油でコトコトと煮込んだら
あっという間に
部屋中胸の空くような香りでいっぱいになった。
じゃこと合わせてちりめん山椒。
さらさらとお茶漬けのお供に。
 
春には小さな花をつけ、木の芽と共に椀物のあしらいへ。
6月頃からは実をつけ始め青山椒。
熟して弾けると中華の香辛料や七味の材料へ。
料理の仕事をしていなければ
何とも思わないのかもしれない。

でも木の芽や青山椒は高級食材。
結構良いお値段で小さいパック売り・・・と思うと
山椒の木を下から仰ぎ見るだけで
満たされた気持ちになってしまう。
来年はサクランボ狩りならぬ、木の芽狩りにくりだす事にしよう。



7月12日(木)

『おかとらのお』

オカトラノオは『丘虎の尾』
名前のとおり
虎の尻尾に似ているとついた名前。

小さな星型の花を咲かせて
ふわふわの毛並みを想像させる
自然の造形って素晴らしい。



日当たりの良い丘に群生する多年草らしいけど
今年は例年に無く
たくさんのシッポを風に乗せてフリフリ。

虎の尾というより
きつねの尻尾に似てない?

久しぶりに
『ごんぎつね』のお話が聞きたくなった。



7月9日(月)

『梅仕事』

『梅仕事』という言葉に憧れます。

毎年毎年、梅酒に始まり
梅シロップ、梅ジャムにコンポート。

梅雨明けを待つか待たぬかと梅干漬け。
子供の頃はおなかが痛いと
耳の奥まで痛くなるような
真っ黒ですっぱい梅エキスをなめさせられました。


我が家の青梅

おばあちゃんの時代の
ずーっと前から続けられてきた梅仕事。

日本女性として生まれてきたからには
梅仕事一切を手がけることができたら一人前・・・

と倦まず弛まず繰り返される昔からの習わしに
静かで淑やかで、でもしなやかな
凛とした女性を想像します。

いつかは私も生活の一部に出来るのかなぁと
まだまだ憧れの世界。まだまだ半人前。



我が家の梅仕事は母におまかせです。
今年は少し手伝うからぁ・・・と言ってはいたものの
気がついたら梅酒は終了。

次は梅干し?まだ早い?・・・と
梅を洗う傍らで覗いていたら
うっすらピンク色に染まった青梅が
まるで赤ちゃんのおしりみたいにぷっくりと。

少しだけもらって完熟させ
コンポートと梅ジャムをつくりました。

まだまだ半人前。

「・・・いい加減いつまでも
そんな心積もりじゃ困るんですけど?」
「はいはい。お母さんの元気なうちはね。」

まだまだアマちゃんなので。
こまつやの甘いものに
梅ジャムのタルトでも作ってみようかなぁ。


6月21日(木)


夏の京野菜の代表格である『賀茂茄子』と『万願寺』
親戚のお姉ちゃんが京都在住と言う事もあり
毎年価格が落ち着くと
錦の市場から直送してもらいます。

賀茂茄子のむっちりとした肉感と
つやつやにふくらんだ茄子紺色を見ていると
この時期特有の蒸し暑さやジメジメとした不快感をわすれ
食欲をそそります。
やはり、田楽でしょうか・・・。

万願寺の宝石のような輝き。
網で少ししんなりするくらいに炙って
生姜醤油で・・・。

・・・と、つい食い気が先行してしまいますが
賀茂茄子も万願寺も栄養価抜群。
賀茂茄子はカリウムが豊富に含まれるため
体内の水分バランスを整えてくれます。

夏場のほてった身体を冷やしてくれるんですね。
そして茄子は油をたくさん吸収するからと敬遠する方もいますが
賀茂茄子は少し違います。



肉質が緻密で良く締まっているため
あまり油を吸いすぎません。
そして万願寺はビタミンCが豊富。
汗で流れてしまうビタミンC。
疲労回復には欠かせないビタミンC。大切です。

要するに季節の野菜を食べれば
健やかにすごす事が出来るということです。とても単純。

宮城県にも古川の茄子や登米の弥勒寺甘唐がありますね。
京都に負けず劣らずの美味しさ。
伊達に『食材王国みやぎ』を謳っているわけではありませんよ。

・・でもやっぱり
『そうだ、京都に行こう』

・・・がなかなか実現できない身の上。
「やっぱり、その土地で採れたものをその土地で食べるのが一番だね〜」
と、いつか言うために
年に1回の季節の便りを楽しみます。


6月15日(金)


おおえファームで専業農夫に一任していたルッコラ。

そろそろだなぁ
週末収穫しよう・・・と思っていたら
先週の週末は雨。
じゃぁ月曜日に・・・。と朝見てみると。。。

ルッコラは青虫のレストランに!!
もう、満卓です!
そう、小さな小さな青虫たちがむしゃむしゃと
それはそれは、美味しそうに、お食事中でした。

何にでも収穫時期はあるらしく
それを逃がすと
無農薬だけに、やられてしまいます。



だから、お百姓さんたちは
毎日毎日、来る日も来る日も、畑に行くんですね。
野菜に話しかけるって言いますもん。

「今日なのか?・・そうかまだか。もうちょっとか?
・・そうか、頑張るか。楽しみにしてるぞ。」なんて。

私のように、気が向いた時に
ちらっと様子を伺っているようじゃ
大地の恵みを授かる資格は無いのです。
ちょっとかじっただけですが
自然界の営みのようなものに触れた気がしました。

めげずに、第二弾の種まきと
マーシュの収穫を。
あのちびっこい芽がこんなに大きく。
まもなく・・・まもなく、です、たぶん。



6月8日(金)

光り物は好きですか?
女性は特に
キラキラしたものに目がないですね。

シルバー、ゴールドに始まり
ルビー、サファイヤ、エメラルド、パール。。。
そして、○カラットのダイヤモンド。

キラキラしたものを眺める女の子の瞳はまさしくダイヤモンド!
宝石だけではなく
今年はファッション界でも『キラキラ』は注目されていて
いかにセンス良くラメ入りの小物を身につけるとか
メークにちょっとパール感を出してみるとか。

私も光り物の誘惑に悩まされている一人です。
毎日眺めてはため息をつき

「い〜なぁ・・きれいだなぁ・・欲しいなぁ・・おいしそうだなぁ・・・。」
おいしそう・・・美味しそう??

そうです、私の大好きな光り物は
『さかなやさん』にたくさん並んでいます。



春先のこはだ、さより、さわらに始まり
これからの季節は、あじ、いわし・・そして秋口のさば、さんま。。
毎日、光り物オンパレード買い占めたいところですが
そこをググッと我慢して・・・。

今の一押しは『いわし』。
石巻で水揚げされるいわしがこれまた美味。
きっと三陸のリアス式海岸から流れ出るプランクトンを
た〜っぷり食べているんでしょうね。

丸々のプリプリのキラキラ。
南の方のいわしとは身の締り、脂の乗りが違います。
そういう鰯は、刺身はもちろん、どんな食べ方もOK。

私は子供の頃から骨まで食べつくします。
(→さすがに、生じゃないですよ。骨せんべいでね。)

鰯は、身体にもいいですから。
昔、マグロの目ん玉にあるとか言ってた
「EPA」や「DHA」もたっぷり。
脳トレするのもいいけど、旬の鰯を丸ごと食べましょう!!



5月28日(月)

『料理人たるもの
突詰めれば素材の成り立ちに自然と興味が向くはず』

理屈はわかるんですけどね・・・。
採れたての新鮮で安全な野菜を美味しく届けたいと
自ら畑で野菜を栽培する先輩方を尻目に
虫に刺されるとか、草にかぶれるとか
太陽の日差しに負けるとか、ひたすら逃げていた私。

しかし今年こそ、『おおえファーム』に興味を向けようと
3月に種を購入。
とりあえず、専属農夫に一任し早2ヶ月・・・。



ルッコラが元気に育っています。
ちょうど、新レンコンが出始めるから
ルッコラのゴマの香りと新レンコンの爽やかなシャリシャリ感。
今週末あたり、収穫第1便がメニューにあがるでしょうか。




このちびっこい芽はマーシュ。
摘みたてマーシュとぷりぷり海老のサラダも美味でしょうねぇ。
たのしみたのしみ。

・・・って、種を購入して?その後って?
・・・収穫するだけ??

「・・・・・」
と、とりあえず、専属農夫に一任して。。。。。



5月24日(木)

えんどう豆と言えば
子供の嫌いな食べ物の代表格。
にんじんや玉ねぎと並んで必ず名前の出る野菜。

類にもれず
私も子供の頃はこのグリンピースが嫌いでした。

季節になると食べたくなる変りご飯の中に
このグリンピースで作る『豆ご飯』があります。
その時々の旬を一番に食べさせてくれた母でしたが
この『豆ご飯』だけはあまり食卓に上がりませんでした。

子供としては、嫌いなお豆さんがたっぷり入ったこんなご飯が
出ないにこしたことは無いのですが
料理が好きな母と、旬にうるさい父の間には
『子供が好きじゃないから・・・』だけじゃない
二人だけの、にが〜い思い出があったのです。



父と母がまだ若かりし頃。。。
デートに手作りのお弁当を作った母。
当時は包丁も満足に握った事が無い腕前。

でも好きな人のために、頑張ります。
そのときに作ったのが『豆ご飯』
どきどきしながら食べてもらいました。
どきどきしながら反応を待ちます。

・・・しかし。
しかし、その豆ご飯は。。。。

三十数年の月日を経た今でも
豆ご飯の季節になると
必ず一度は耳にする、かなり微笑ましいエピソード。

・・・しかしそんな母も
今ではソンジョソコラの料理人にも引けをとらない
立派な家庭料理人ですからねぇ。

料理嫌いな女子。包丁が苦手な女子。
あきらめちゃいけません。
好きな人の喜ぶ顔を想像すれば
料理の腕前は確実にUPします。



5月9日(水)

お屠蘇気分も抜け、立春も間近という頃
南から始まる山菜も順調に北上を続け
今、東北は絶好の山菜日和!!


たらの芽、こしあぶら、山うど、行者にんにく、山ブキ、こごみ・・。
天ぷらや煮付けもいいけど、やっぱりさっと茹でておひたしが一番なんですよね〜。
山菜そのものの香り、えぐみを存分に味わえます。
でも、それじゃ、料理じゃない・・といわれそうなので・・・

山菜の味噌汁。・・これは本当に美味しい。
『山の恵みを頂戴している』
という神聖な気分にさせてくれます。

この、今時期しか味わえない、今の瞬間を感じて・・・
そうです、デトックス。山菜でデトックスしませんか??
 

5月8日(火)

「暦の上では立夏ですが・・・」

団地の真ん中に春が一面に広がっていました。

 
 
昔、母が子供だった頃は
いたるところにれんげ畑が広がっていたそうです。
最近は、『○○△△れんげ畑』・・なんて
作られた畑にでも行かないとなかなか出会えないもの。
私の時代は、れんげではなく白つめ草だったけど
今時の子達は首飾りとか髪飾りとかで遊ぶのかな。
 
蓮華草の根にはバクテリアが付いていて
これが稲にとっていい肥料になるとのこと。
田起こしをする頃は丁度お花が終わる時期で
一緒に土を混ぜて肥やしにするんですね。
 
スローフードとかスローライフとか
ロハスとか・・・そんなかっこいい言葉がまだなかった頃
昔の人たちは、ちゃんと、そんな生き方をしていたんだなぁ。
 
さてと、私はおにぎりと玉子焼きと軽めの赤ワインを持って
さわやかな五月晴れの下、ごろん。。。と。。




戻る