| YABANJINの日々雑感 皆様、長らくお待たせ致しました。最近、おしっこが泡立つ39歳、 YABANJINの日々雑感でございます。 〜不思議なお話〜 後編 2007年12月19日 ※前編はこちらです。 |
| えー、どこまで書いたんだっけ? 確かジャイ子と会う約束をしたところ迄だっけ? 「じゃ、今度の日曜日に会いましょうか?」 「そんな悠長な事を言っている場合で はありません。」 なんだかこの人には隠し事は出来ない気持ちになってしまった 私は、翌日当時東宝の地下にあった「詩仙」という喫茶店でお茶する事にしました。 もうすっかり観念した私は、自分の生い立ちから野球との出会い、そして高校時代 の甲子園の話、大学時代のコーチとの確執から野球を辞めてしまった事を滔々と 話していたのです。 本来ならどんな形であれ、一生野球にかかわって生きていくはずだったのに.....。 話しをしながらも、私は無念と後悔で胸が張り裂けんばかりでした。 「野球を辞めた事は、これで良かったんだと自分に言い聞かせて、今まで生きて きました。ところが何のきっかけも前ぶれも無くあれは間違いだった、取り返しの つかない事をしてしまったとモーレツに後悔したのです。 「それがあたなと出会ったほんの10日前の事です。この無念さをどうする事もできな い私が考えたのは、もう野球は二度としないし、テレビで観る事もしないと誓う事で した。でもそれは、人の前で言葉にした事はありませんでした。なのに、あなたは....。」 「良く話してくれましたね。野球への斎藤さんの想いは伝わりました。つらかったでしょ うね。やはり私達はお会いするべくしてお会いしたようです。私に話を聞くように お姉さんが導いてくれたようですね。」 お姉さんは言ってますよ。過ぎてしまった事は後悔しても仕方ない。もう野球はしない なんて心を閉ざさないで、もっと前向きに生きていきなさいと。」 彼女にそう言われてから急激に本当に不思議なほど心が落ち着いてきました。 「どうですか? 楽になりましたか...肩の荷がおりたみたいですね。」 彼女は柔らかい笑みを浮かべながら、向かい合った私の左側に視線をやりました。 「今ね、斎藤さんのお姉さん、私に涙ながしてお礼言ってくれてますよ。」 私は不思議な想いにとらわれながらも、更に心が楽になっていくのを感じました。 「この前、初めてお会いした時、お姉さんの隣に男の子が立っているって言ったでしょ。 あの男の子、今いなくなりました。誰だか分かりましたよ。」 「一体誰だったんですか?」 「その子はね、野球が好きで好きでたまらなかった斎藤さんの分身が少年の姿で あらわれたものなのだったのです。」 私は鳥肌がたつほどビックリしましたが、悪い気はしませんでした。そうか、この世で 姉・弟の営みはなかったけれど、こうやって自分を見守ってくれているんだ。私は姉の メッセージを素直に受け取りました。 現在も野球を楽しんでいます。後日談もあって、実はジャイ子に交際を求められそうに なったのですが、何でも見透かされてる人と付き合うなんてできないよね。間もなく その店を辞めて、私は彼女の前から姿を消しました。以後彼女には会ってませんし、 これからも会う事はないでしょう。 これで、私の話はおわりです。 前・後編の間が長くなってしまって申し訳ありませんでした。次のネタも頭にあるの ですが、いつ書くか未定です。一応タイトルは決まっているので予告しておきます。 次回は「ドラえもんと私」というタイトルで書きたいと思っています。 ではまた。ごきげんよう。 戻る |